アブルッツォ州のまち Le Province

ラクイラ県

カペストラーノCapestrano

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緩やかな三角山の頂きに聳える城塞を中心に裾野へ向けて広がる住居。
空をバックに山の稜線とともに村の美しいシルエットが浮かび上がります。
 
数あるアブルッツォのボルゴBorgo(山岳地を中心に発達した小さな村)の中でも、
均整のとれた姿かたちにいつも見惚れます。
標高456m、国立公園の敷地内に位置するこの村は、
建築やまち歩き好きだけでなく、歴史好きを惹きつけるミステリー要素も満載です。

この村が最初に史料として登場するのは1284年、
以降、ピッコローミニ家、メディチ家の統治の下、
中世からルネッサンス期にかけて発展したため当時からの建築が多く残ります。
 
村の中心に聳えるピッコローミニ城(il Castello Piccolomini)は、
15世紀トスカーナ出身のピッコローミニ家の住居兼用の城として建てられ、
1924年の修復を経て今に至ります。

城壁内は開放されているので、眺望を楽しみながら往時の世界に浸ることができます。
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見晴らしもよくCapestranoの村やTrino渓谷を一望できます。
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まちの中心から北東約1キロ離れた場所に位置する
15世紀に建てられた修道院と教会S.Giovanni da Capestrano.
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村の守護聖人でもあるサン・ジョヴァンニは、
1456年のベオグラードの戦いで、
対トルコ十字軍の長として市民を率い、オスマントルコからの侵攻をくいとめた人物。
 
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教会内にある、ベオグラードの戦いの様子を伝える壁画。
中心で旗を振るのがサン・ジョバンニ。

 

そして、この村を語る上で欠かせないのが、
「カペストラーノの戦士」像の存在です。
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1度見ると忘れられない特徴的な容姿もつこの像は、
1934年に、畑仕事をしていた農民によって偶然発見されました。
紀元前6世紀頃のものとされていますが、
2m以上ある大きな像は、どこで誰がどのような目的で作ったものなのか、
まだまだ多くの謎に包まれています。
実物は、キエティの国立考古学博物館で間近に見ることが出来ます。
※実物大のレプリカはピッコローミニ城でも見られます。
 
さらに、ボルゴの約2キロ東、川のせせらぎが聞こえる森の中に佇む
San Pietro ad Oratrium教会。
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752年にロンバルド王の命で建築が始まり、
756年に玉座が設置されたと言われています。
 
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窓から差し込む自然の光に浮かび上がるフレスコ画は、
12世紀に描かれたもので、同じ時代に改修もされています。
 
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そしてこの教会の入り口正面に埋められているのがラテン語の回文で、
上下左右どこから読んでも同じ言葉が並びます。
SATOR式と言われるこの回文は魔法陣と考えられており、
逆さに埋め込まれているのにも意味があるそうです。
さらに詳しくは→■

※教会内の見学には管理者に連絡して鍵を開けてもらう必要があります。

 
基本情報
MAP→
Comune di Capestrano→