アブ日記 Diario

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2011年4月6日

今日で丸2年

やはり、
この日のことも忘れずに伝えていきたいと思います。

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※Il centroより

4月6日の震災が起きた午前3時32分に合わせて、
真っ暗な中、松明を掲げた2万人以上の市民がDuomo広場に集まり
309名の犠牲者を偲んだそうです。
(関連記事→

私が最後にラクイラに訪れたのが約半年前(もう半年か…!)→
その時、「街に戻って住めるようになるまではまだ何年もかかるだろう。」
という話をしていました。

郊外の復興住宅はいくつか建設されたものの、
旧市街はようやく瓦礫が取り除かれ、
かろうじて二次的な倒壊は防げるという状態の中、
イタリア政府はすっかりラクイラは復興したとアピールしたがっています。

そんな中で、まちの人々が意気を高くもって、
いかに行政も巻き込みながら復興への駒を進めていけるか、
ここからが正念場です。

復興をアピールしたがる政府はといえば、
つい先日もお昼の人気番組で(私もよく観てたよ~>_<!)、
偽のラクイラ夫婦にラクイラはもう復興したかのような発言をさせて
問題になっていました。こちらから→

どうして、こんなすぐばれそうなヤラセをするのか信じがたいですが
(一事が万事なんだろうな~という失望と共に)、
この件もネット上ではすぐに物議が醸されていましたが、
最も多い視聴者層はネットをあまり利用しない世代。
アブルッツォに知り合いもいない遠方の方などは、
テレビの情報を鵜呑みにしている人も少なくないでしょう。

今回の東日本の震災でも、
テレビとネット(SNSなども含む)の温度差や
情報の切り口などの違いを顕著に感じました。
(個人的には「自粛」の考え方が顕著な例)

どちらが正しい間違っているではなく、
これだけの情報を選べる世の中だからこそ、
溢れる情報を自分で咀嚼する力が求められているのだなと
つくづく感じます。

話それましたが。

ラクイラも、東北も、
またまちに灯りと笑顔が戻る日を信じて、
一歩ずつでも前進できるよう、
私は私なりにできることを探し続けたいと思います。

Steng bbone! もっと、イタリア アブルッツォ州