アブ日記 Diario

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2011年2月12日

魔方陣の謎?!

最後に去年のアブルッツォ記を書いてから、
しばらく振りでした…最後はここ→

ビーニ氏がいつもの様に定刻に迎えに来てくれたので、
doriと3人でラクイラに向けて出発!
DSC07294.jpg
BGMはFrancoBattiatoて…
渋いな…

あいにく、
快晴とは言えず、時々青空が申し訳程度に顔を出すものの、
重~い雲が行く手に立ちはだかります。
DSC07296.jpg
せっかくdoriさん初アブルッツォやのに…

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前方にBussi sul Tirinoが見えてきたら、
いよいよ国立公園に突入です。

ラクイラに行く前に、
Capestranoに寄ろうと車を走らせていたら、
ビーニ氏が
「この近くにukoも行ったことがない
珍しい教会があるから行ってみよう。」
といきなり大きな道路を外れて林の中の砂利道へ…

すると、
川のせせらぎが聞こえる林の中に、
突如とてもシンプルな教会が姿を現しました。
DSC07340.jpg
Chiesa di San Pietro ad Oratorium

無断での見学はできないのですが、
ちょうど先に来ていた何組かの見学客が、
守衛さんを呼んでくれていたので、
一緒に待たせてもらうことに。

こんなに目立たない教会なのに、
既に見学者がいたことは驚き。
DSC07305.jpg
教会周辺はハイキングコースになっているらしく、
ベンチや看板などがありました。
下の方から川が流れる音が聞こえるので、
行ってみたい衝動に駆られましたが、
その前に守衛さん登場。
DSC07306.jpg
皆でぞろぞろ教会の入り口へ向かう。
DSC07309.jpg
窓といい、扉といい最小限の開口しかない、
シンプルなファサード。
DSC07330.jpg
それでも美しい装飾に見とれてしまいます。

この教会は752年にロンバルド王の命で建築が始まり
756年に玉座が設置されたと言われています。
(現在もらった資料を読み始めてますが、
専門用語多すぎて思うように進まず、
バクッとした解説ですみません)

その後、12世紀に改修され、
フレスコ画が描かれます。

DSC07316.jpg

DSC07318.jpg
自然の光に浮かびあがる美しいフレスコ画。
個人的にはこの時期の素朴な色遣いがとても好きです。

会った時から、
doriの新しいデジカメが気になっていたビーニ氏。
このフレスコ画をできるだけ正面から撮って欲しいとオーダー。
後日談ですが、ある雑誌にこの時の写真が挿入されるかもとの連絡が、
これは楽しみ!!

少し話がそれましたが。
DSC07311.jpg
内部は12世紀に改修されているので、
Collemaggioなど、
ラクイラにある中世の教会と似ています。

ここもまた、震災の影響を少なからず受けています。

薄暗い教会を出ると、
ビーニ氏に呼び止められました。
「ukoここには、もうひとつとても面白いものがあるんだよ。」
と、指差すところにあったのがこれ。
DSC07333.jpg
ラテン語のいわゆる回文で。

SATOR
AREPO
TENET
OPERA
ROTAS

上記の様に書かれていて、
上下左右から読んでも同じ言葉になります。
イタリア語の意味は、
ROTAS OPERA TENET AREPO SATOR
“ovunque – opera – tiene – aratro – seminatore”
となるらしく、ネットで日本語の解説を探すと、
SATOR式回文、魔方陣と呼ばれているらしく、
呪いに使ったとか何だか訳ありなページなんかもありました。

それにしても、
なぜ教会のファサードにこの様な回文があったのか、
なぜひっくり返ってるのか、
謎は深まるばかりです…

恐らく頂いた資料には何らかの解説があるのでしょう…
頑張って読んでみます。

謎は残しつつも、
新たなアブルッツォ遺産に出会えたのは大きな収穫。

次に目指すは、
Capestrano!!

2011年1月25日

とても嬉しいのですが、欲を言えば…

昨日のテレビ放映はご覧になられましたか?

私は例によって友人の家に8時ちょうどに滑り込み、
(いつもありがとう!!)
テレビ画面に映る「アブルッツォ州」の文字に感動し、
opi11.jpg
一言のアブルッツォ弁も聞き逃すまいと、
全神経をテレビに集中させておりました。

そんな時、
一緒に観ていた友人がポツリ

「なんか、今回もまた地味やな…」

・・・えぇぇぇぇ・・・
“地味”って…
しかも”また”って…

衝撃発言に5m位のけ反りそうになりながらも、

言われてみれば、

確かに、

去年のCastrovalvaの時と色目も似てるし、

地味やな。

そう、
前回といい、今回といい、
撮影が行われているのが、
山眠る冬

国立公園などの指定公園が占める面積が大きく、
「緑の州」と呼ばれる程、
緑の豊かさがウリのアブルッツォ州なのに、
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※番組の映像です
緑が落ちた冬のアブルッツォの絵は、
確かに、地味、だな…
こ、木洩れ日が…逆に切ない…
ジュゼッペェ~~!!←昨日の主役

ちなみにこのOpiも国立公園内に位置しています。

私の国立公園内の山のイメージってこんな感じ。
251_4_PNALM.jpg
※国立公園HPより拝借しました。
ほ~ら、とっても華やか…!!?

「アブルッツォ」と三上博史が言葉にするたび
充分幸せです。

でも、
でも、
もし欲を言わせていただけるなら、
山笑い、山滴る、
そんな時期のアブルッツォも
BSハイビジョンで体感したいな~

——————————————–
ビーニ氏曰く、
今回のOpiも前回のCastrovalva同様、
エッシャーが風景を描き残しているそうです。
いずれも未踏の地。
次の渡アブには、
スカンノも合わせて、
エッシャーを巡る旅もいいね、と話しています。

2011年1月24日

3Dでよみがえる震災前のラクイラ、そして今のラクイラ

今日は8時からテレビでアブルッツォですね~

さて、友人のルカが、
「こんな記事があったよ」と持ってきてくれました。

Ricostruiamo L’Aquila in 3D sul Web

イギリス人建築家Barnaby Gunningの発案で、
震災前と後のラクイラの町を、
GoogleEarth上で3Dにしようというプロジェクトが始まっています。

3Dに起こすため、震災前の写真を集め、
現在の町の状況については、
昨年の9月から11月にかけて、
400人以上のボランティアが参加して、
60,000枚にのぼるラクイラの写真を撮り集めたとのこと。

震災からもうすぐ2年。
未だ行き先の見えない町のビジョン。
Come facciamo?
震災前からのラクイラを知る建築家は、
活気があり美しかった町を想い、
“自分たちに何ができるだろう?”と呼びかけるHPを立ち上げました。

このプロジェクトには、
アメリカからGoogleの技術者も参加し
3D化するためのレクチャーを行っているとのこと。
ちなみに、
この週末はちょうどそのレクチャー日だったそうです。

くみ子さんも書いておられましたが、
実情のない復興ばかりをアピールする政府とマスメディア、
まちの現状をGoogleアースを通して世界に発信することで、
波紋を呼ぶ一石となることが期待されています。

ビーニ氏は、元の町の姿を少しでも尊重して、
再建に役立てば…と話していました。

また、多く市民の思いをまとめて形にしたということも、
本当の意味で、復興への一歩を
踏み出したといえるかもしれません。

Steng bbone! もっと、イタリア アブルッツォ州